2011/11/27

まだまだ支援が必要な状況です - 石巻活動報告第一弾


石巻支援チームの芝田です。大変遅くなりましたが、石巻市での支援活動を報告させていただきます。今後数回に分けて今までの石巻での支援活動内容を報告します。

セカンドハーベスト・ジャパン(2HJは石巻市への食糧支援を震災後から開始し、3月から現在まで毎週末2HJに個人や企業から寄贈された支援物資を石巻市総合運動公園自衛隊倉庫(6月まで)、石巻専修大学を拠点に支援活動をするNGONPO団体、避難所、在宅被難者、仮設住宅へとお届けしてきました。支援を行っていくにあたり、私たちは特に石巻では行政の支援がなかなか行き届かない在宅避難者への食糧支援が必要と考え、津波被害を受けた湊、鹿妻、渡波、塩富という地域で定期的に物資配布会を行ってきました。


在宅避難者への物資配布会を行うにあたり、発災当初から現在まで継続的に被災者への支援を行っている地元NPO、特定非営利法人フェアトレード東北と協働で行っています。



石巻支援で活躍している2HJの4tウィング車
石巻専修大学に設置されたWFP倉庫に支援物資を届けにきたところ(4月)




石巻市総合運動公園自衛隊倉庫で支援物資を下ろしているところ


石巻市鹿妻での物資配布準備風景(4月)













震災から約8ヶ月が過ぎ、震災当初と比べるとだいぶ瓦礫が撤去され、きれいになってきました。また、段々とお店も再開されて買い物も出来るようになってはきましたが、津波被害のひどいところではまだ商圏は復活しておらず、車や自転車がない方は買い物に行くのに不自由している状況です。また、震災により職を失い、まだ再就職できていない方も多く、まだまだ食糧支援が必要な状況です。そのため私たちはそのような方々が生活を再建し、自立できるまで支援を継続するので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。





2011/11/22

2HJのマンガ - 食品引取に行ってきます!


コミックライターのロベルト・デ・ビードさん(彼のサイトはこちら)の2HJの活動紹介マンガ第三弾です。

今回は、震災支援活動ではなく、普段の配送活動の内容になります。ボランティアの園田さんが、2HJに食品を提供してくれているコストコまで食品を引き取りに行ってから、施設に提供するまでの様子をとてもわかりやすくマンガにしています。
これを見て、ボランティアをしたくなった方は、どうぞお気軽に volunteer@2hj.org までご連絡ください!次のコストコでの食品引取はあなたの番かもしれません!























コミック閲覧はこちらをごらんください。



2011/10/27

ハーゲンダッツアイスクリームを届けました!

2HJフードバンク担当、黒澤です。 






9月29日〜10月2日の4日間、宮城県の仮設住宅に住む方々や在宅避難している方々に、ハーゲンダッツアイスクリームを届けました。仙台に駐在している2HJスタッフの蓜島(はいじま)が、現地で活動している団体と連絡を取り配布先の手配をしました。仙台市の仮設住宅では、一般社団法人パーソナルサポートセンターの(仮設住宅を巡回する)見守りスタッフの方が、アイスクリーム配布のお手伝いをしていいただきました。スタッフの方が「普段は家にこもりがちの方も、アイスクリームと聞きつけて外に出て来たので、お話する機会ができた」と言っていました。提供した人に、近所の家庭の人数と聞くと「◯◯さん家、何人だったかな?」と、気にかけていたり、一緒に配布してくれた仮設住宅在住の中学生も「近所の人と話ができて楽しかった」と、アイスクリームをきっかけに地域の輪が少し広がった気がしました。





仮設住宅だけでなく、在宅避難している方々にもお渡ししました。自宅が全壊認定を受けても、家が残っているため、避難所や仮設住宅に入ることができず、そして物資支援をほとんど受けられないケースが多々あります。みなさんアイスクリームをとても楽しみにしていて、なかには配布場所の公会堂へ家族全員で来られた方々もいました。受け取った子どもが「(支援物資で)アイスクリームをもらったのは初めて」と目を丸くし、はにかんだ表情に、僕自身も思わず笑みがこぼれました。

ご寄付いただいたハーゲンダッツジャパン株式会社のみなさま、ありがとうございました!


2011/10/01

2HJのマンガ - 4人で30分のはず?


コミックライターのロバート・デ・ビードさん(彼のサイトはこちら)の2HJの活動紹介マンガ第二弾です。
今回は、岩手県大船渡市にて被災地支援のために食料倉庫用テントを設営(大船渡と釜石での活動報告(1))した話です。
なかなか実際には予定通りにいかないことは、いろいろな局面であるかと思いますが、2HJのメンバーもテント設営では手こずりました。

でも、このテントは被災地の方々のために有効に使われています。寄贈いただいたCAMSS シェルターに感謝します。

















コミック閲覧はこちらをご覧ください。

2011/09/24

2HJのマンガ - 東北支援のパッケージ作り

コミックライターのロバート・デ・ビードさん(彼のサイトはこちら)が、2HJの活動紹介マンガを作成してくれました。


今回ご紹介するパッキング・デイは、南三陸町へ2HJが送っている食品パッケージを東京の2HJ事務所にてボランティアのみなさんが作って、トラックに載せる様子がとてもよくわかるマンガです。


これを読んでボランティアに参加したくなったあなた、ボランティア参加に関しては、こちらをご覧になった上でお申し込みください!


皆さまのご協力に心からお礼を申し上げます。






















コミック閲覧はこちらをご覧ください。

2011/09/20

1,600 キロ - 神戸から札幌までの自転車旅で2HJの震災活動を支援

ジョン・ルチンスキーさんが、神戸から札幌まで約1,600キロの道のりを自転車で走り抜け、セカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)の南三陸町での震災支援活動のために募金を集めてくれました。2HJでは、毎週300ケース以上の食品パッケージを被災地に送っています(詳しくはこちらをご覧ください。)。これまでに、南三陸町と南相馬市の仮設住宅向けに4,000箱以上を送っています。ジョンさんの募金サイクリングで集まった寄付金で、南三陸町の仮設住宅に住む皆さんを引き続き支援していくことができます。こちらにジョンさんからのメッセージがあります:


ジョン・ルチンスキーさんからのメッセージ 


もともと私は神戸から札幌までの1,600キロを自転車で今年の夏に旅する予定でしたが、3.11が起って、この旅は募金活動の旅、そして東北が安全で美しいところであることをみんなに知ってもらう旅に変わりました。アメリカと日本からの多くの寄付を頂き、合計100,000円を集めることができました。この寄付金は、宮城県南三陸町での食品パッケージプログラムのために使われます。この活動の詳細については、セカンドハーベスト・ジャパンのブログを見てください。多くの皆さんの寛大な支援と寄付に感謝します。復興までは長い道のりですが、みんなで力をあわせて役に立つ貢献をしていければと思います。 


ジョン・ルチンスキーさんと彼の活動を支援してくださった全ての方に感謝を申し上げます。2HJがみなさんの気持ちを食品とともに届けます。 

一日目 琵琶湖にて 


秋田の十和田湖
こうした看板を見てやる気が強まりました

3週間の旅を経て、札幌のお気に入りのホステルに到着!


札幌での歓迎会


札幌でお祝いしました!






2011/09/07

大船渡と釜石での活動報告(2)


事務局長の大竹です。730日から大船渡と釜石に行ってきました。
目的は2つ。
大船渡に軍用シェルター(巨大テント)を設置する。
大船渡と釜石の被災者支援グループへ食料を届ける。

前回のテント設営に引き続き、今回は大船渡と釜石での食品配達の様子をお届けします。


午後は大船渡と釜石の被災者支援グループに食材を届けに行きました。

釜石の支援グループのもとへグレープフルーツを提供



大船渡と釜石の皆さんにグレープフルーツと一緒に「鈴木サチ」さんの直筆応援メッセージ入りポスターも配りました。

写真左の彼女の自宅(釜石)も今回の津波で流されました。

「命が助かったのでまた立ち上がります!」と笑顔で話しながら、他の被災者のために支援活動に勤しんでいる彼女の姿から学ぶことは多いです。

セカンドハーベストジャパンで活動をしていると、日々そこにかかわる様々な人たちに生きて行く上での大切な価値観を教わります。

この活動を続けて行くことがどれほどお互いにとって意味があるかを教えてもらえます。

もうすぐ震災から半年。

支援活動の真価が問われるのはこれからなのかもしれません。

私たちセカンドハーベストジャパンは引き続き出来ることをしっかりやっていこうと思います。

今後ともご支援よろしくおねがいします!!



2011/08/30

大船渡と釜石での活動報告(1)

事務局長の大竹です。730日から大船渡と釜石に行ってきました。
目的は2つ。
大船渡に軍用シェルター(巨大テント)を設置する。
大船渡と釜石の被災者支援グループへ食料を届ける。

今回は、大船渡でのシェルター設置の様子を報告します。

前夜(29日)に日高市にある倉庫へ米国のCAMSS SHELTERSから寄贈されたテントをピックアップ。そのまま一路大船渡へ向かいました。


フォークリフトでトラックにシェルターを載せる理事長マクジルトン


他に大船渡、釜石で提供予定の食品も詰め込む。


南アフリカから届いたグレープフルーツを詰め込むボランティアの渡辺さん


30日の早朝に大船渡へ到着。
いざ作業開始!


説明書には「男430分」で設置可能と記載されている




組立方法について相談する3

説明書に従ってフレームを組み立てていく



説明書と格闘しながらも11つ組み立てていく。
「男430分」でできるはずが、1時間・・・1時間半・・・2時間・・・
「男4人」とは軍隊で訓練を受けた4人という意味に思えてきた・・・


屋根部分のシートをかけたら一気に完成が近づいた



Mission completed!!


430分で出来るはずが5名で3時間半かかりました(苦笑)

シェルターの設置先である「大船渡サポートネットワークセンター」の千葉さん(写真右から3人目)にこのシェルターの用途を尋ねると、支援物資の保管やボランティアの方の宿泊等に使うとのことです。

CAMSS SHELTERSに感謝します!

CAMSS SHELTERS参考HP(日本語)www.camss.com/lang/nihongo/
                         (英語)www.camss.com/

2011/08/23

パートナー団体の紹介:OGA FOR AID


前回こちらのブログで南三陸町へ食品パッケージを届けるプロジェクトが紹介しました。

今回は2HJからの食品パッケージを受け取り、南三陸町を中心に被災者の元へ届けているパートナー団体を紹介します。

グループ名はOGA FOR AID

彼らは震災直後から南三陸町へ入り、ホテル観洋を拠点に南三陸エリアを中心に食品パーケージや生活用品等の支援物資を避難所、仮設住宅、在宅避難者等の被災者の元へ日々届けています。

中央がOGAの活動の中心となっているアンジェラさん

右から4人目が2HJ事務局長大竹正寛

被災地での食品提供の様子



セカンドハーベスト・ジャパンはこれからもOGAと協力して被災者の支援を続けていきます。
皆さんも南三陸へ行く機会があれば是非OGA FOR AIDを訪れてみてください!
とても気さくで明るい人たちです!

参照
HP日本語: http://www.ogaforaid.org/jp/ 
HP 英語:http://www.ogaforaid.org/en/

2011/07/12

宮城県南三陸町へ届ける食品パッケージプロジェクト

2HJでは6月から毎週木曜日に、ボランティアのみなさまの協力を得て約300箱食品のパッケージを作り、南三陸町のボランティア団体を通じて仮設住宅に住む約1400世帯に定期的に届けています。パッケージの内容は、お米、お味噌、醤油などの調味料、乾燥食品、お菓子などです。実際どのようなところへ届けられているのか視察を兼ねて、715日(金)にパッケージ配布のお手伝いをさせていただきました。

2HJの食品パッケージ作りの作業風景


南三陸町に食品パッケージが届き、現地の団体が使用するトラックに積み替えました


初めに訪れた所は、元々林間学校やキャンプなどで使用されていた土地に建てられた仮設住宅約90世帯、もう一カ所は、小学校のグラウンド横の約50-60世帯です。


1ケース20kg以上あるパッケージを各家庭に届けました


津波が襲って来た際、お母さんが赤ちゃんをタオルに包み

命からがら高台へ逃げたそうです。


ほとんどの方が漁業を営んでいましたが全て津波で流されてしまい仮設住宅で厳しい生活を強いられています。近くにスーパーも無いため買い物へ行くにも40分程掛かるので、食品のパッケージは大変喜ばれました。パッケージを受け取った方々から「わざわざ東京からありがとう」と言っていただきました。


各パッケージに、海外のこども達から届いた応援メッセージを添えています


仮設住宅に住んでいる方々が、安定した収入を得られるには長期間掛かります。一人で住むお年寄りは、買い物へ行くこともできません。食品パッケージのニーズはとても高く、今後も継続して届ける必要があります。



パッケージ作りのボランティアを募集中

毎週木曜日

AMシフト:10:00-12:30

PMシフト:13:30-16:00

場所:2HJ http://2hj.org/index.php/get_involved_j/map_j

参加希望の方は、volunteer@2hj.org へ日程とシフトお申し込みください。


2011/07/07

岩手での活動報告

私たちセカンドハーベスト・ジャパン(以下2HJ)は3月の後半より岩手県へも支援を行っています。現在は2週間に1度のペースで大船渡を中心に食品等の支援物資を運んでいます。
大船渡市内には2HJと連携を図りながら精力的に活動している団体が3つあります。

その1つが大船渡サポートネットワーク・センター(OSNCという地元の有志により結成された団体です。活動内容としては多様な支援物資の調達から配送、ボランティアの受け入れ、さらには定期的にイベントを企画して再び元気な大船渡の再生を目指しています。
529日に開催されたイベント「やっペし祭」には、なんと2,000人以上が集まりました。


フェイスペインティング「やっぺし祭」にて


7/10に開催されるイベント























OSNCメンバーと




















2つめは「さんさんの会
大船渡市内でイタリアンレストランを営むオーナーが中心となって毎日2,000食を作り、避難所や仮設住宅へ届けています。このオーナーが非常にユニークな人で多くの人を惹き付け活動に大きな広がりを見せています。今後、仮設住宅への入居が増える中で、食事を継続的に届けながらしっかりと見回り「高齢者の孤独死を防ぎたい」と熱く真剣に語ってくれました。

さんさんの会の活動拠点であるリアスホール



















厨房での食事作り


















さんさんの会メンバーと



















3つめは「All Hands
オールバンズは世界中で起こる自然災害の支援に特化したアメリカに母体がある非営利の団体です。日本での支援活動も、世界中から集まったボランティアが、大船渡市と陸前高田市を中心に瓦礫の撤去作業を日々行っています。自国ではない遠い日本の地で、地道に黙々と作業する姿に被災者はとても勇気づけられると言っていました。オールバンズを通じて、陸前高田市への食料の提供も行なっております。

避難所にて


















オールハンズの拠点にて


















私たちセカンドハーベスト・ジャパンはこの3団体との連携をさらに強化し、大船渡という地にフードバンク活動が生まれそして根付くことを目指しています。一過性の支援で終わることなく、現地主導型の継続可能な仕組みを作っていくことが中長期的に見て重要であると考えます。そのためにもさらに多くの地元の活動家/団体とつながっていけるよう2HJも歩み続けます。


多くの方々よりいただいた支援金はセカンドハーベスト・ジャパンを通して被災地への支援物資提供及びフードバンクシステムの構築のために活用させていただきます。