2011/03/20

3/20 (日)仙台より 〜石巻市〜

ふうどばんく東北AGAINの中村理事から

お住まいのある石巻市の復旧状況の遅れを伺い

急遽、ワゴン2台で石巻市に向かいました。

県内第2位の人口を有する石巻市。

沿岸部を中心に津波に襲われ壊滅的な状況です。

現在も、3万9千人の方が避難されています。

行きの車内に流れるラジオ放送でも

安否確認の投稿が最も多いのが石巻でした。

午前中は北上川周辺地域を訪問。

地震発生後、海水が急激な勢いで川を逆流し、津波が発生。

車道はひび割れて崩れ落ち、

周辺の水田と住宅は完全に水没していました。







避難所となっている小学校に到着。(避難人数241人)





水道・電気・ガスのライフラインは完全にストップ。

主食の米は近隣農家の備蓄米を運び入れ、

生活水は裏山の湧き水が利用できるとのことでしたが

今週末降る雨によって放射能汚染の影響がないか不安な様子でした。

まともな食事がほとんどできていないため、レトルトカレーやおやつ、

また高齢者が多く介護用おむつや尿漏れパッドなどが喜ばれました。




学校の再開の見込みが全くたたないなかで

有志の方が寺子屋をひらくなど

決して希望を捨てない強さを感じます。



午後は石巻港の周辺に移動し、

避難所となっている小学校2校と中学校1校を訪問。

我々の到着に合わせて先生方・大人総出で

物資の搬入を手伝ってくださいます。



この辺りは2,3日前から電気・水道が復旧していましたが

最後に訪れた小学校は津波の被害が最も大きく

電線・水道管が断絶していました。

「とにかく物が無い」というSOSを受けて急行。

校庭には泥が堆積し



校舎の一階にある教室の中も泥まみれ



掃除をする方々も、他の避難所に輪をかけて

疲れきった様子でした。

ほとんどまともな食事をされていないとのことなので

とにかく暖かいものを食べていただきたいと思い

明日、炊き出しの準備をして再訪します。

市内では津波の荒れ狂った跡が随所で見られます。







帰りの車内で市内の瓦礫の下から

80歳の祖母と16歳の孫が9日ぶりに見つかったという

ニュースが飛び込んできました。

このような瓦礫のなかで、よくぞ生き延びたという喜びを感じ、

私たちも情報が行き届かない、孤立したところがないかを

巡っていきたいと強く想いました。

夜の打ち合わせで石巻市の重点支援が決定。

今日到着した別団体からの支援トラック、2hjの車、

協力団体のAGAINさんの車の3台にて

明日(21日)に石巻市の避難所、福祉施設の支援に向かいます。

*本日の配送

配送地域

石巻市、名取市、岩沼市、仙台市内、

提供先数 

18箇所

配送物品

レトルトカレー、お菓子、衛生用品、個人寄贈品、おにぎり他

みなさまの温かいご支援、ありがとうございます。

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