2011/03/25

<地震発生直後―5日間ドキュメント>


11日(金) 午後246分、東日本大震災発生。翌日の炊き出し準備にあたっていた2hj事務所でも震度5の揺れ。都内及び近郊の列車はすべてストップ。夜からは“帰宅難民”となった人や歩いて自宅に帰る人たちのために、急遽スープの炊き出しを行った。

浅草橋事務所前での炊きだしの様子


















12日(土) 上野公園で通常通りの炊き出しを実施。交通事情が悪く、ボランティア参加は少なかったものの、利用者はいつもと変わらなかった。現地での深刻な食糧事情、燃料不足が報じられ始めるが、道路封鎖により、緊急車両しか通行できず、動けない。2hj事務所には海外から続々と支援を申し出る声が届けられる。海外からの食品引き受けは手間がかかるため、募金での援助をお願いする。世界20カ国を結ぶフードバンクのネットワークであるGlobal Foodbanking Networkでも、日本に向けた支援が開始された。

13日(日) 2hj理事長のチャールズ・マクジルトンとスタッフが、CNNクルーに同行して現地入り。それにともない、緊急車両ナンバーを取得。急遽、2トントラックにガスボンベ、軽油などの燃料を積んで仙台へ向かう。東京でも軽油が不足する中、2hj近隣のガソリンスタンドの全面的な協力によって、軽油を確保できた。仙台では、2hjのパートナーである「ふうどばんく東北AGAIN」と密接に連携し、物資の配送を実施する。

14日(月) 企業や個人の皆さまから、事務所へ続々と物資が届けられる。トラックいっぱいの食品を送ってくださる企業の皆さまをはじめ、東京でも品薄状態が続く中、貴重な生活必需品を段ボール箱に入れて送ってくださる個人の皆さま。「一刻も早く届けて!」というメッセージとともに届く貴重な品々を、大勢のボランティアが次々に仕分けていく。夜、第2便である1.5トンの冷凍車が食糧と毛布、防災品などを積めて仙台へ向かう。

物資を送ってくれた方からのメッセージ










ボランティアが仕分け作業をします

物資を満載した4トントラック
































15日(火) 冷凍車仙台到着。避難所によっては、人数分そろわないと配布を開始しないところがあるため、小規模で行政の支援が届きにくい避難所の情報を収集し、配送を実施することになる。現地入りしたスタッフが「フードバンク東北AGAIN」と一緒に現地対策本部、「2hj災害対策室」を設置。情報を収集し、最も必要なものを最も必要な人に届けられるよう、奔走している。



その後も物資輸送は連日続いている。仙台に加え、18日には茨城県へ、23日には福島へもトラックを走らせている。


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